生の土器で煮炊きをする [やってみた]
「やってみたらどうなるか」の一つとして、「生乾きの土器」に水を入れて周りで火を焚くとどうなるかを、04年7月15日に実験した。
前日の 7月14日 実験用の土器を作る。器高15㎝*口径16㎝*底径7㎝
粘土は「泥の木粘土」
7月15日 早朝 焚火をしてオキを作る。
①Am8:04 オキを広げて中央に「生乾きの土器」を据え中に水をいれる。
②8:08 薪が燃え始める
③8:11分 外壁が破裂し、内壁が少し崩れ落ちる。
④8:12分 ヒビが入り 水が漏れる。
⑤8:16分 水が少なくなり、蒸気があがる
⑥8:20分 水がわずかになり、底部に穴が明く。
⑦10:04分 一応形は残り焼きあがった。この後、黒色をとるためオキで焼きなおした。
⑧ 焼きなおして赤くなった。
⑨ 内壁の写真、かなり深く亀裂が入っている。
⑩ 底に明いた穴。 底部穿孔の穴にも見える。
実験前は、破裂してばらばらになると予想していたが、外壁が剥離して縦の亀裂が入り、底部に穴が明いたものの、思いの外、姿形が残った。
破裂しかなった理由として、乾いている土器は、熱が急速に伝わり、中の空気が急激に膨張して破裂する。しかし、生の土器に水を入れると、蒸発し終わるまで内壁は100℃以上にはならないことに加えて、外壁も蒸発による気化熱で、温度の上昇が遅いことがあると思う。また、底部に穴が明いた理由は、炎が当たらず温度が上がらない所に、水が残っていたという悪条件が重なった事が原因ではないかと思う。乾燥した土器でも、立位で焼くと、底部が加熱されず生焼けになるため、倒して焼きなおしている。
この実験で、生の土器に水を入れて焼く方法は焼成法として不適当である事が確認された。
しかし、底部に穴を明ける加工をしなくとも、自然に穴が明く場合があることがわかった。例えば、底部が生焼けの土器で煮炊きをすると、底部に穴が明く可能性があるという事であり、やってみる必要性を感じた。
前日の 7月14日 実験用の土器を作る。器高15㎝*口径16㎝*底径7㎝
粘土は「泥の木粘土」
7月15日 早朝 焚火をしてオキを作る。
①Am8:04 オキを広げて中央に「生乾きの土器」を据え中に水をいれる。
②8:08 薪が燃え始める
③8:11分 外壁が破裂し、内壁が少し崩れ落ちる。
④8:12分 ヒビが入り 水が漏れる。
⑤8:16分 水が少なくなり、蒸気があがる
⑥8:20分 水がわずかになり、底部に穴が明く。
⑦10:04分 一応形は残り焼きあがった。この後、黒色をとるためオキで焼きなおした。
⑧ 焼きなおして赤くなった。
⑨ 内壁の写真、かなり深く亀裂が入っている。
⑩ 底に明いた穴。 底部穿孔の穴にも見える。
実験前は、破裂してばらばらになると予想していたが、外壁が剥離して縦の亀裂が入り、底部に穴が明いたものの、思いの外、姿形が残った。
破裂しかなった理由として、乾いている土器は、熱が急速に伝わり、中の空気が急激に膨張して破裂する。しかし、生の土器に水を入れると、蒸発し終わるまで内壁は100℃以上にはならないことに加えて、外壁も蒸発による気化熱で、温度の上昇が遅いことがあると思う。また、底部に穴が明いた理由は、炎が当たらず温度が上がらない所に、水が残っていたという悪条件が重なった事が原因ではないかと思う。乾燥した土器でも、立位で焼くと、底部が加熱されず生焼けになるため、倒して焼きなおしている。
この実験で、生の土器に水を入れて焼く方法は焼成法として不適当である事が確認された。
しかし、底部に穴を明ける加工をしなくとも、自然に穴が明く場合があることがわかった。例えば、底部が生焼けの土器で煮炊きをすると、底部に穴が明く可能性があるという事であり、やってみる必要性を感じた。
コメント 0