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石を拾い海水を汲む [やってみた]

 先日、糸魚川の海岸に、石器加工用のハンマーを拾いに行ったが、そのついでに、土器で、海水から塩を作る事を思い立ちペットボトルも持参した。(実施は未定)

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拾ってきた、ハンマーと擦り石、右上がネフライト

 石ひろいを終え、さあ今度は海水だと、波打ち際にペットボトルを沈めたが、寄せる波と引く波の間が思いの外みじかく空気と入れ替わる間が無い。次の波の大きさを予想しても、低すぎたり高すぎて濡れそうになったりする。
 ここでやっと「ヒシャク」と「ジョウゴ」が必須のアイテムであることがわかったが「時すでに遅し」である。
 思案の末、ポンプのようにペットボトルの胴を押さえて空気を出す動作を繰り返して、何とか満水にしたが、何回か波を受けズボンは濡れ、長靴にも海水がはいってしまった。

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綺麗な海水をと考えていたが、強制的に吸い込んだためゴミや砂利がはいってしまった。

 八ヶ岳西麓の泉や小川の水は、静止した状態か上流からの一方行であるため、ペットボトルを浸し、空気と入れ替わるのを待てば良いが、海は、静かな波と言っても、常に流れは交互して、しかも高さも変化するため、八ヶ岳西麓の常識が全く通用しなかったという、山国人の「やってみて初めてわかった」はずかしい失敗談である。

土器作りから煮炊きまで一日で出来るか [やってみた]

一日で、土器を作り、焼いて、煮炊きに使う事は可能かという実験を2001年8月15日に行った。以前他の機関紙に投稿したが、写真が少なかったことから、写真を中心にまとめなおしてみた。
土器のサイズは、器高26㎝×口径21㎝×底径8㎝ 容量は3ℓ。 粘土は、あらかじめ練とねかしを済ませた、「泥の木粘土」を使用した。 実験場所は、与助尾根の野焼き広場。天候は晴れ。昼ごろ雷雨があった。

①Am5:44 土器作りの準備が完了した。
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②Am6:07 積み上げ完了。
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③Am6:30 整形完了。
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④Am7:47 施文後乾燥に入る。
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⑤Am9:46 焚火に近づけて温める。
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⑥Am10:20 倒して底部を加熱。
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⑦Am11:29 オキを広げ中心に土器をすえる。
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⑧Am11:53 薪が激しく燃え上がった。 (強い火で焼くことが無駄である事がわかったので、今は、小さな火で焼いている。)
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ザルに張りつけた土器を乾燥する [やってみた]

「やってみたらどうなるか」の一つとして、ザルに粘土を張り付けて作った土器が乾燥するとどうなるかを、「生の土器に水を溜める」で使ったザルを使い、04年6月19日に作り、22日まで乾燥してみた。

ザルの大きさは、大きさは、直径260㎝ 深さ7㎝
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①19日 Pm 5:20 ザルの内側に「泥の木粘土」を約1㎝張り付けた土器を作る。
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⑤22日 Am10:37 ほぼ乾燥した。周囲に隙間できて、縦にひびが入った。
ザルから外した撮りたかったが、ばらばらになり写真にならなかった。
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結果は、乾燥の途中でひびが入り、これを焼いても水を入れる容器としては使えない。理由として、土器を作るに適した粘土は約20%の水分を含むといわれ、その水分が蒸発すると20%近く容積が小さくなる。
この場合、全体が小さくなれば問題はない。しかし、粘土がザルの目に入り込み、小さくなろうとする動きを阻止する。それでも、小さくなろうとする粘土は、ひび割れを起こして容積不足をカバーするためであると考えている。

この実験で、土器が発見されたきっかけとして、「カゴに粘土を張りつけた」という説があるが、この説を成立させるためには、粘土の収縮にあわせてカゴも収縮する、竹のような硬い物ではなく、柔らかい繊維で作ったような物を探す必要があることがわかった。しかし、柔らかすぎると、張りつけて形を作る作業が難しくなる。

ザルで作った生の土器に水を溜める [やってみた]

「やってみたらどうなるか」の一つとして、ザルで作った生の土器に水を溜めるとどうなるかを試すため、100均で手頃なザルを購入し、04年6月17日から19日の3日間でやってみた。

ザルは竹製。大きさは、直径260㎝ 深さ7㎝
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①17日 Pm 3:48 ザルの内側に「泥の木粘土」を約1㎝張り付けた、ザルの土器を作る。
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②18日 Am7:50 翌朝、水を入れる。
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③19日 Am8:22 確認した所、内壁がボロボロと剥げ落ちていた。
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④19日 Am8:48 底に丸くひびが入り、水が無くなっていた。
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生の土器に水を溜める [やってみた]

生の土器に水を溜めるとどうなるかを、04年6月15日と16日でやってみた。

①15日 Am 9:00 土器を作る。 「泥の木粘土」を使用
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②15日 Am9:05 水を入れる。
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③15日 Am11:41 内壁がボロボロと剥げ落ち始める。
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④15日 Pm17:27 口縁部が乾燥し始める。
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生の土器で煮炊きをする [やってみた]

「やってみたらどうなるか」の一つとして、「生乾きの土器」に水を入れて周りで火を焚くとどうなるかを、04年7月15日に実験した。

前日の 7月14日 実験用の土器を作る。器高15㎝*口径16㎝*底径7㎝
粘土は「泥の木粘土」

7月15日 早朝 焚火をしてオキを作る。

①Am8:04 オキを広げて中央に「生乾きの土器」を据え中に水をいれる。
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②8:08 薪が燃え始める
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③8:11分 外壁が破裂し、内壁が少し崩れ落ちる。
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④8:12分 ヒビが入り 水が漏れる。
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⑤8:16分 水が少なくなり、蒸気があがる
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⑥8:20分 水がわずかになり、底部に穴が明く。
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⑦10:04分 一応形は残り焼きあがった。この後、黒色をとるためオキで焼きなおした。
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未乾燥土器の凍結実験 [やってみた]

 以前、11月に入ってから土器を作り、凍らせてしまったという苦い経験がある。この時は写真も記録も取らなかった。そこで、凍る時しかできないと、器面の変化を観察するための土器を作り、未乾燥の土器が凍結するとどうなるかの実験を行った。

10年2月16日 Pm2:00 晴れ ひだまりの気温10℃ 無風
実験用の土器を作り、日の当たらない場所に保管した。
サイズ 底径8㎝×口径16㎝×高さ17.5㎝ 重さ 1.62㎏
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翌2月17日 早朝 -2℃ (正午9.0℃)
 土器が一晩で完全に凍結した。剥げるように割れる原因は、弱い部分に水が、徐々に集まりながら凍るためで、今はやりの急速冷凍であればこの現象は起こらないと思う。
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輪積の通りに2本の割れが見える。
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内側も割れている。
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経過
2月18日 不明       (正午 4.5℃)
2月19日 早朝 -9.5℃ (正午 4.5℃)
2月20日 早朝 -7.0℃ (正午 5.0℃)
2月21日 早朝 -3.5℃ (正午10.0℃)
2月22日 解凍と乾燥を目的に、マイナスにない場所に移して保管。


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