下呂石で尖頭器を作る(1) [石器作り]

厚い「荒割剥片」を、最大の長さを残していかに薄く加工するかに挑戦してみた。

DSCF2737 (800x600).jpg
写真に見える面は、原石から石工のハンマーで、割り取った時の破断面で、極端に薄い箇所が一か所ある。破断面に続く急角度の面が側面となっており、裏面は、平らな「石目の面」である。
大きさは、最長25㎝×最大幅15㎝×最大厚さ5㎝・重さ2.5㎏。

DSCF2748 (800x600).jpg
石目の面にロー石で、最長となる平面形の加工のプランを書く。

DSCF2752 (800x600).jpg
側面に、マジックで、残す「石目」のラインを決める。

DSCF2799 (800x600).jpg
薄く作る事を目標に、石のハンマーでの荒剥ぎから始め、鹿角で荒仕上げ、仕上げと進め、これ以上無理と思われるところまで加工し、長さ24㎝×幅5cm×厚さ2.5cm、重さ300gの尖頭器となった。
大きさは、確保できたものの、薄くする事が出来ず、結果はNGである。厚い荒割剥片からの加工は無理かもしれない。

DSC02020 (800x600).jpg
大きさを比較するため、神子柴の報告書発行のお知らせに上に置いてみた。

次は、伊那市創造館蔵にある、重要文化財「神子柴の尖頭器」の「石目」についてまとめたい。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。