割れない縄文土器作り 窯で焼いても割れる。 [土器作り]

【縄文土器を作り始めたころ、割れてさえいなければ煮炊きに使用できると信じていた。】

ある学校で開かれた「土器作り教室」のデモンストレーションとして、煮炊きをしようと、土器の周りで焚火をしたとたん、外壁がバンバンはじけ見事に壊れてしまった。
【この時は、割れた理由がまったくわからなかった。】

その後、粘土を改良して土器を焼き、煮炊きには成功したが、きれいに洗ったはずの内壁にカビが生えてしまい、カビを燃やそうと焚火にあてたとたんに割れてしまった。
【これは、野焼きだからだめ、窯で焼けば土器は強くなると考えた。】

その後、急加熱に極めて強い粘土で土器を作り、煮炊きをして洗った後、火の上に土器を置き、火力を強めたが割れの発生もなく、内壁をオコゲ状態にできた。
【急加熱に強い粘土ならば、大丈夫である事はわかった。】

その後、「野焼き用」の粘土で土器を作り、窯で焼成し(素焼き)煮炊きをした後、きれいに洗って保管したがカビが生えてしまい、これを燃やすために空焚きする機会があった。窯で焼いた土器は大丈夫という思い込みから、躊躇せずに焚火に入れたとたん「ビッシ」と音がして割れてしまった。
【今度は、素焼き程度の温度では割れると思った。】

その後、ホームセンターに行ったとき、土鍋の箱に「空焚き禁止、空焚きをすると割れます」との注意書きがあった。

DSCF7441 (640x491).jpg
我が家の耐熱性の土鍋。 
注意書に、超耐熱性ではないので直火にかけるのはおやめ下さい、つまり空焚きはおやめ下さいとあった。

 ネットで調べたら、日本で採れる粘土だけで作った土鍋は空焚すれば割れる、輸入品の「ペタライト」を添加した粘土で作った土鍋なければ無理とあった。
【窯焼き(焼成温度)すれば強度がまし空焚できると、信じていたことが完全に崩れた。】

 オコゲが付着した縄文土器は、水が無くなった後、炭化するまで加熱された、いわゆる「空焚き状態」であったことを物語っており、縄文人の知恵に脱帽である。
 しかし、縄文土器も土鍋のように、空焚できる土器をつくる、つまり、製作技術でカバーしたと、空焚き出来ない土器を割れないようしに使用した、つまり、使用技術でカバーしたの両方が有るのではないかと今は考えている。

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